成績落ちても年俸増額の斎藤佑樹 来期はいよいよ曲がり角

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このままでは先発は厳しい

   斎藤の来年は勝負の年になるだろう。先発メンバーに入れるかどうか、注目したい。今シーズンのピッチングでは、かなり難しい。球威が今以上に出ることは考えにくいから、いい変化球をもう一つ覚えることと、コントロールを身につけることである。ダルビッシュ有も一目置いた武田勝の投球術は参考になる。

   かわいがってくれる栗山英樹監督がどこまで援護するか。オープン戦で好投できなかったら中継ぎに追いやられるだろう。

「今年のようだと、試合開始と同時にリリーフを用意しなければならない。ブルペンの信頼がなくなってしまう」

   こんな声がある。先発投手としては屈辱的だ。栗山監督の耳にも入っているだろうから、斎藤にとって曲がり角の3年目になることは間違いない。

   この秋、WBCの候補メンバーによる練習試合、対キューバ戦で、斎藤は登板の機会が与えられなかった。斎藤の人気も山本浩二監督には通じなかった。「人気より力が必要」だったからである。

   球団の来年の期待は、ドラフト1位の大谷翔平。大リーグ希望を翻意させて獲得した金の卵だ。春のキャンプは大谷フィーバーになる。斎藤はメディアを気にせずに調整することができるだろう。

(敬称略 スポーツジャーナリスト・菅谷 齊)

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