安倍氏が目指す憲法改正 13年参院選がヤマ?

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参院242議席中で自民は82議席しかない

   だが、安倍氏が

「今の段階では(憲法改正の発議には)3分の2の勢力が必要。衆議院ではありますが、参議院ではほど遠い」

と認めているように、現時点では衆参両院で3分の2の賛成を得るのは事実上不可能だ。参院の定数242議席のうち、自民党が確保しているのは82議席に過ぎないからだ。このことを踏まえ、安倍氏は

「次の参院選で、果たしてそれを達成できるか分からない。さらに、もう3年必要かも知れない。それに向けて、努力を進めていきたい」

と、13年と16年の参院選で「ねじれ」状態を解消、改正手続き進めるために重要だとの見方を示している。この間、内閣支持率との「にらめっこ」を強いられることになる。

   なお、9条改正をめぐっては、国外からの懸念の声があがっている。中国や韓国など東アジアのメディアが「右傾化」を警戒しているほか、米ニューヨーク・タイムズ紙が

「多くのアナリストは、(今回の自民党の大勝は)国防軍を創設するために改憲を試みるといった不人気な政策を追求すると、世論の振り子は簡単に『反自民』にふれるだろうことを意味するに過ぎない、と警告している」

と指摘している。

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