謝罪タレントのほぼ全員がアメーバブログ
またステマとは微妙に異なるものの、アメーバブログを運営するサイバーエージェント社によって、タレントブログ上での商品紹介はすでにオモテのビジネスとして確立されている。「Ameba芸能人・有名人ブログ記事マッチ」で、売り込みのキャッチコピーは「認知拡大、ユーザー誘引、ブランドロイヤリティの向上効果は、1つのメディアに匹敵するほど」となっている。
「芸能人・有名人ブログ記事マッチ」はアメーバブログの人気芸能人ブロガーに商品を提供してブログで紹介してもらう仕組み。掲載料はタレントによって異なるものの1記事で40万円~400万円となっている。高い宣伝効果が期待できる「オススメ業種」として、飲料・食料品、美容・コスメ、エンタメ・サービス関連を挙げている。
ステマとの大きな違いは、実施条件に「関係性の明示」があることぐらいだ。「この商品はスポンサーからの提供です」と、はっきり書いてくれれば読む側には分かりやすいが、必ずしもそういうケースばかりではなさそうだ。
こうした中、今回の架空の落札記事の問題は、その知名度ゆえにタレントブログが、野放図に悪用される危険性を示している。「ウソの落札話を書いてしまった」と謝罪したタレントのほぼ全員がアメーバブログ上に自分のブログを開いていることから、本人も事務所もいつもの「記事マッチ」と同じような感覚でペニオクを推薦したという推測も成り立つ。
サイバーエージェントにも問題発覚後、ペニオクとの関連についての問い合わせが殺到したという。同社は「一切関与していない」と回答しており、同社を介さずに独自の判断でタレントブログ上で商品紹介するケースについては関知できないとしている。