出版社の武田ランダムハウスジャパンは、東京地裁から破産手続きの開始決定を2012年12月12日に受けた。
東京商工リサーチが17日に公開したところによると、負債総額は9億2600万円で、債権者は207人だった。出版不況のため業績が落ち込み、再建の見込みが立たず今回の処置となった。
米国の出版社ランダムハウスと講談社が2003年、対等出資の合弁会社、ランダムハウス講談社を設立。2008年12月期には年商約12億8000万円をあげたが、その後採算が低迷したため2010年に合弁を解消し武田ランダムハウスジャパンに社名変更した。
2011年8月には物理学者アインシュタインの伝記を翻訳した本の中で、ネットの機械翻訳をそのまま掲載したような記述が多数見つかり、修正版を刊行する事態となって話題になった。