小沢氏に近い前議員は厳しい現実に放心状態
だが今回の選挙結果を受け、「今度こそ復活はありえない」「本当にジ・エンドだ」との声は弱まることはない。強固な地盤で「小沢王国」といわれた地元・岩手県の4選挙区にさえ、自らが立ち上げた未来の新風は吹かなかった。民主党に残留した2議員が出馬した1区と3区には急遽、新たなマドンナ候補を擁立したが完敗した。危機感から異例の地元街頭演説を繰り返し自らは4区で当選したとはいえ、2区でも神通力は及ばず議席も失った。
「結果を真摯に受け止めたい」「私の力が足りなかった」「申し訳ない」。3候補は小選挙区落選が決まると深々と頭を下げたが、真の意味で敗れたのは小沢氏だったことは誰の目にも明らかだった。
「公示直前の未来への合流は失敗だった」
「小沢さんは読みを間違えたのかなあ…」
産経新聞によると、投開票日の16日夜、小沢氏に近い前衆院議員は厳しい現実を突きつけられ放心状態だった。小沢氏とともに民主を離党した後、生活を結成しさらに未来に合流した挙句、枕をそろえて討ち死にした前職らには小沢氏への複雑な思いがくすぶり始めているという。