「小沢はこれで終わった」の大合唱 「再び『生活』に戻る」説も浮上

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   「小沢時代の幕」「『小沢王国』落日」「生き残り戦略は誤算に」――。自民の圧勝で幕を閉じた第46回衆院総選挙から一夜明けた2012年12月17日、新聞各紙はこうした見出しで、小沢一郎元民主党代表の勢力が永田町で大きく退潮した事実を報じた。

   衆参約50人の議員と共に「国民の生活が第一」(生活)から「日本未来の党」(未来)に合流したものの、今回小選挙区で生き残った旧生活の前職は小沢氏のみだ。未来全体でも衆院は比例を含め9議席に過ぎない。それでも「これから小沢の逆襲が始まる」と断言する人もいる。

元側近「くじけてなんかいないことも分かる」

「戦略的な問題などから選挙結果は思わしくなかったけれども、今回の小沢イズムを広めるためのスタートにはなった。『脱原発』を中心に将来の日本をこうしたい、国民の命と暮らしを守るというポイントを訴えることができたし、巻き返しの再出発の原点となるはずです」

   長年にわたり小沢氏と政治行動を共にし「小沢の知恵袋」と周囲から評された元参院議員で政治評論家の平野貞夫氏は、J-CASTニュースの取材に対し明るい声で答えた。選挙後に小沢氏と会話は交わしていないものの、「何を考えているかは分かるし、くじけてなんかいないことも分かる」と言う。

   続けて

「公示前の未来の衆院の勢力が61とはいえ、比例議員も多かったから一種の虚像のようなもの。9議席に(友好関係にある)新党大地の1議席を足せば10です。小沢さんはこれを運動の起点にしていくはずです」

と明言した。

   平野氏が言うように、小沢氏は過去何度も「終わった」と言われながらその都度復活を繰り返してきた。自民党幹事長時代から二十数年もの間、政界の中枢でこの国の方向性を決定付けてきた。

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