機会は沢山あるのに、そこから逃げている
――どうして、日本の高校生は考えを深める機会に恵まれないのでしょう。
春香 街頭演説や選挙カーなど、刺激を受ける機会は沢山あるのに、そこから逃げていると思います。向き合うことが、1歩進むことだと思います。それが、自分の将来を見据えて投票することにつながります。「将来を考えない人=自分が数年後に何をやりたいか分からない人」でもあります。そういう人は、就職活動でも、訳が分からないまま沢山の企業を受けるのでしょう。「自分のことも分からないし、社会のことも分からない。とりあえず、今を楽しく生きよう」という甘えです。「考えないでおくのがいい、後回しにするのがいい」という考え方が、低投票率や日本社会の閉塞感として反映されていると思います。