「政治と宗教の話はタブー」といった雰囲気もあります
――「未来の党」はいかがですか?
春香 「反TPP」「反原発」といった、共通の旗印を持った人が集まってきたのは、他の政党と比べて分かりやすかったのですが、ただ何しろ遅かったと思いますね。もっと早ければ…と思います。ギリギリ過ぎましたよね。
――初めての投票で、ここまで政治について熱く語る人は珍しいと思うのですが、何がきっかけで政治に関心を持つようになったのでしょうか?
春香 元々のきっかけは、スイスから日本の高校に編入して、あまりにも日本の高校生は政治に興味がない、ということに違和感を抱いたことにあります。スイスは直接民主制が一部で導入されていて、国民投票も行われるので、学校でも新聞を読んで「EU(欧州連合)にスイスが加入すべきかについて議論になっているけど、どう思う?」といった話は普通です。でも日本では一切なくて、逆に「なんで興味ないの?」と聞くと、「興味持っても何も変わらない」というネガディブな答えが返ってくる。「政治と宗教の話はタブー」といった雰囲気もあります。
「興味がない」「知ってもしょうがない」とネガティブなことを言っている割に、知らないんです。私は、それが納得いかない。もしかしたら日本の政治は良いかも知れないし、悪いかも知れない。それは分からないけど、知らないのに悪いだの何だの言っているのは嫌だと思って、「とりあえず見てみよう」と思ったのがきっかけでした。