生き残っているのは、スカイラインと、復活したフェアレディ
2000年には「ブルーバード シルフィ」と改称したが、かつての人気と精彩を取り戻すことはなかった。だが、かつてのライバル、トヨタコロナが2001年に消滅し、現行のプレミオに代ったことを考えれば、ブルーバードの長寿ぶりは特筆に値するだろう。コロナは1958年のデビューで、ブルーバードと同世代。コロナの歴史が43年だったのに対して、ブルーバードは53年と、長寿ぶりではBC戦争の軍配はブルーバードに上がった。
戦後のモータリゼーションを支えた名車の中で、消滅したのはセドリック、グロリア、サニーと日産に多い。生き残っているのは、旧プリンス自動車の伝統を受け継ぐスカイラインと、復活したフェアレディだろう。もちろん、伝統のブルーバードの名称が将来、復活する可能性はあり、日産関係者もそれを否定していない。