「何も変わらない」――アンケートから浮かんだ  政治に興味失う若者の「無力感」

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「何も変わらない」という「絶望」は、思い込み?

グラフ1(データ引用元:明るい選挙委員会第45回衆院選年齢別投票率、総務省平成22年度国勢調査)
グラフ1(データ引用元:明るい選挙委員会第45回衆院選年齢別投票率、総務省平成22年度国勢調査)

   この無力感の理由として、公約を実行しない政治家への不信にくわえ、とりわけ最近では「投票の世代間格差」が指摘されている。高齢者層(65歳~)にくらべて若年層(~34歳)の人口が少ないため、投票に行ったところで意見が反映されにくいという理屈だ。

   ただ、仮に、若年層と、子育て世代で比較的利害の一致しやすいと考えられる35歳から49歳までの投票率が60代並の約80%にあがった場合(グラフ1)を考えてみる。この場合、投票全体における若年層の占める割合は21.5%に上昇し、35歳~49歳(25.9%)と合計すると、47.4%と半数に近づく。

   「何も変わらない」という「絶望」は、思い込みなのかもしれない。タレントの乙武洋匡さんも、「選挙に行かない君へ」と題したブログでこうつづっている。

「若者にも政治に関心があること、若者も票を持ってることを、今回の選挙で少しでも見せてや ろうぜ。そうしたら、少しずつ、政治家の目もこちらに向いてくる。若者にも目線を向けた政策を考えてくれるようになる。その次の選挙で、僕らはそうした候補に票を入れていく。そして、またその次の選挙で――。
すぐには、むずかしいと思う。でもさ、オレはあきらめたくない。だってさ、オレたちの国じゃん。無関心じゃいられないよ。「どうせ変わらないから、指くわえて見てろ」だって? 俺にはくわえる指もないからさ、こうやってあがいて、さけんで、勉強していくよ」
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