投票しない若者、「無関心」と「何も変わらない」に二極化 
学生団体 ivote代表・上中彩慧さんに聞く

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   「若者の政治離れ」が指摘されるなか、若者の投票率向上を目指して活動しているのが学生団体「ivote」だ。若者は、なぜ投票に行かないのか。どうしたら、行くようになるのか。代表の上中彩慧さん(20)に聞いた。

――上中さんは議員インターンシップで実際の政治の現場を体験したことをきっかけにivoteで投票率向上に向けた取り組みを始めたそうですね。周りの大学生の選挙に対する意識を、どう見ますか。

上中 「投票に行かない」という人は多いですね。関心はあるという人はいますが、特に今回の選挙では「どこに入れていいか分からない」という声を多く聞きます。それ以外に「全く関心がない」という層もいます。二極化している印象です。

「1票を投じても何も変わらない」

ivote代表の上中彩慧さんは「就活対策や雇用の問題に一番関心がある」と話す
ivote代表の上中彩慧さんは「就活対策や雇用の問題に一番関心がある」と話す

――「関心はあるが投票には行かない、行けない」という層は、何がハードルになっているのでしょう。

上中 やはり、「1票を投じても何も変わらない」、ということだと思います。「諦めが大きい」というのもありますし「どこに入れていいのか分からない」というのもあります。

―― J-CASTのワンクリック投票でも「若者は、なぜ政治に興味がないのだと思いますか?」というテーマで投票を受けつけていますが、多いのは「関心を持ったところで何も変わらないと思うから」「不勉強だから」「若者に関係のある政策が提示されないから」という順番です。

上中 実感と合っていますね。ivoteでは、諦めている層にも訴えたいと思っていますし、「関心を持っているけど分からない」という層にも別のアプローチができればいいと思います。

――具体的には、どのような取り組みを進めているのでしょうか。

上中 「不勉強」「分からない」という層には、自分の考えと、主要政党が掲げている政策とを比較対照できる「ボートマッチ」を作成しました。ボートマッチ自体は様々な団体が公開していますが、ivoteでは、大学教育、若者の雇用といった若者向けの政策に特化しました。
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