「2960名の仲間が去ります」――そう綴ったシャープの公式「ツイッター」が、せつな過ぎで涙がこぼれる、とネットで話題になっている。そして「がんばれシャープ!」といった応援リツイートが大量に寄せられた。
2013年3月決算で4500億円の大赤字が予想されるシャープは、経営再建のため今期5000人のリストラを実施する。希望退職者を募ったところ2960人が応じ、12年12月14日が最終出社日となった。
空になった引き出しと、誰も座っていない机の写真
シャープの電子書籍ストアとGALAPAGOS対応端末公式アカウント「SHARP GALAPAGOS」が2012年12月13日にこうつぶやいた。
「明日の出社を最後に、2960名の仲間が去ります。隣の机が『カラ』になり、現実を感じます。正直とても辛いものです『前をみて再建へ』との声、課せられた業務も、今は受け入れる難しさを…でもやらなきゃね…やらなきゃ…」
このツイートには、既に退社準備を済ませたのだろうか、空になった引き出しと、誰も座っていない机の写真が付けられていた。
シャープは液晶テレビなどの販売不振と太陽電池など他事業でも赤字が発生し、11年度の最終赤字は3760億円、今12年度は4500億円の巨額赤字になる予想で、経営再建が急務になっている。支援先を海外企業にも求めているが、なかなかうまくいっていない。
11月に募集した希望退職者は40代、50代で、当初2000人を目処にしていたが2960人が応募した。
今回のツイートはネットで「せつな過ぎる」「涙がこぼれてきた」などと話題になったほか、シャープに対する応援メッセージが大量に送られることになった。そこには、
「がんばれ!がんばるから!」
「シャープの名は夢と希望の象徴なのです。きっと必ず御社に再び栄光あらんことを」
などと書かれていた。