「特徴とらえすぎワロタ」「これはいい糞ゲー」  野田首相vs安倍総裁の格闘ゲームが話題

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   民主党の野田佳彦首相と自民党の安倍晋三総裁が空手で対決する、という「格闘ゲーム」がネットに登場し、話題になっている。

   台湾発のアニメ製作会社がつくったのだが、繰り出す技や勝利ムービーなどが時事ネタをうまく踏まえている。「特徴とらえすぎワロタ」「これはいい糞ゲー」などと評判だ。

「安倍晋三」の必殺技「美しい国、ニッポーーン」

野田vs安倍 空手対戦(写真は、ホームページ)
野田vs安倍 空手対戦(写真は、ホームページ)

   「野田vs安倍 空手対戦」という名のこのゲーム、いったいどんなものか。サイトにアクセスすると、トップページには心持ち「悪そう」な顔だが、野田首相と安倍総裁によく似たキャラクター2人が並んでいた。下にそれぞれ「野田佳彦」「安倍晋三」と書かれている。

   ためしに「安倍晋三」を選んでクリックすると、ゲームが始まった。どうやら、「安倍晋三」は「カイケンポウ」という拳法の使い手らしい。繰り出せるのは突きや蹴りといったオーソドックスな技だが、対戦相手の「野田佳彦」にヒットすると「国防軍」「インフレ」といった技名が表示される。操作は、マウスの左クリックまたはキーボードのxボタンを連打するだけだ。しばらく押していると、必殺技「美しい国、ニッポーーン」が炸裂した。

   「野田佳彦」に背を向けた「安倍晋三」が、尻の部分から茶色い液体を噴射する。この必殺技のおかげで見事勝利でき、「安倍晋三」は「首相の座を返してもらおう」と宣言した。

   しかも、これで終わりではなく、勝利ムービーが流れた。背中にお金を背負い腰を曲げて歩く人々や、国防軍とおぼしき格好をした2人を背後にしたがえ、「安倍晋三」が登場。日の丸のはちまきをキリリとしめ、こぶしを勢いよく振り上げて飛び上がる。そして、旭日旗を背景に、戦闘機に仁王立ちした状態で、尻から茶色い液体を噴射しながら飛び去っていった。

   一方の「野田佳彦」は、当然ながら野田首相がモデルだ。実は野田首相は大のプロレス好き。ジャンボ鶴田のファンだという。2012年12月2日、スポーツ紙の合同インタビューでは、「(安倍総裁を)伝家の宝刀のバックドロップで決めに入って、逆エビ固めであぶくを吹かせてタップさせるところまで持っていきたい」と語っていた。

   しかし、残念ながらと言うべきか、このゲームでの「野田佳彦」の必殺技は、バックドロップなど華やかなものではなく、どじょうだ。ドラえもんが道具を出すときのような間の抜けた抑揚で「どじょう総理ー」と掛け声がかかると、巨大などじょうを「安倍晋三」に向かって投げつけた。「まだ」「トリプル・パンチ・パンチ」「これでいいノダ」「不退転」といった「名言」を取り上げた技もあった。

   勝利ムービーも、現実の世論調査の形勢を反映してか、「安倍晋三」の場合と比べると、勢いに欠ける内容だ。農家の人々が耕す畑に、「野田佳彦」がトラクターを運転しながら乱入、TPPの文字を落として戸惑わせる。その後、コンセントを抜いて、街を停電させてしまうというものだった。

「一体どこの依頼でつくったんですかねぇえええ」

   このゲームは中国・香港の「Next Mobile」と、台湾のアニメ会社「Next Media Animation」が共同でつくったものだ。Next Media AnimationのYouTubeチャンネルでは、日本の時事ネタをパロディ化した動画を複数公開していて、今回のゲームもその一環と思われる。

   通常では公開するのをためらってしまう「ぶっ飛んだ」内容だが、無料で使ってみた日本のネットユーザーからは、「これはいい糞ゲー」と賞賛する声が上がっていた。

「特徴とらえすぎワロタ」
「なぜだろう・・・国家の尊厳を傷つけられた気がしないよww」
「四面楚歌を超えとるwww全方位からお叱りうけるwwww」

   ただ、一部からは

「ひっどいなコレ、台湾のイメージまで下げて、一体どこの依頼でつくったんですかねぇえええ」
「これは酷い!! #台湾不謹慎!!」
などと怒りのコメントも寄せられていた。
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