元警視庁警視「なぜ単独房で監視しなかったのか」
日本テレビ系列の「情報ライブミヤネ屋」でも角田容疑者自殺のニュースを時間を割いて報じた。
「警察の事故の中で、一番あってはならないのは留置所内の事故」。ゲストコメンテーターの元警視庁警視の江藤史朗氏は県警の対応を批判し、「戦後史に残る事件の被疑者を、なぜ単独房で徹底監視しなかったのか」と疑問を呈した。
捜査への影響について江藤氏は、「角田容疑者が黙秘する中、関係者証言による立証を目指していたはず」としながらも、「角田容疑者の死で『自分は言いなりだった』と主張する共犯者が増えるのでは」と話した。続けて「仮に角田容疑者以外の人物の証言で事件を組み立てても、果たして本当なのかの究明が出来なくなった」と語った。
角田容疑者の自殺について兵庫県警は「規程違反はなく、留置管理に問題はなかった」としているが、警察庁は事実関係の調査を始めた。
一連の尼崎連続死体遺棄事件は、11年秋に市内でドラム缶に詰められた女性遺体が見つかったことから発覚。続いて民家の軒下などから遺体が発見されるなど事件は異様な様相を帯びている。ドラム缶死体遺棄では主犯格の角田容疑者を含め計8人が逮捕され、8人は疑似家族的な共同生活を送る中で、犯罪を広げていったとみられている。