「警戒」ツイートほぼ毎日投稿、予測当たったのは6回
「3月11日の地震の前兆 発生時のデータを明確に捉えていた」というNPO法人「国際地震予知研究会」(IAEP)のツイッター「麒麟地震研究所」は12月10日、緑と赤の大きな波形が12月4日から9日にかけて表れているグラフの画像と共に「最高レベルの警戒が必要です。沿岸部で海水干退現象(予定外の引き潮)が発生したら要避難です」とツイートしている。東日本大震災の際は3月8日から9日にかけて波形が大きくなっており、これが大きくなると数日後に大地震が起こると予測される、ということらしい。
このツイートは12月11日現在1500回以上リツイートされ、「エコーが振れまくってる(唖然」「外れることを全力で願うしかないけど、ペットボトルの水くらいは買っておこう」と心配する声が上がっている。
10月から見ると、IAEPは「大きな反応が出た、注意、警戒を」と呼びかけるツイートをほぼ毎日投稿している。地震が発生する日や震源地、マグニチュードの予測は有料会員(会費:3150円/月)にしか配信されないようで、詳しい予測をどのくらいの間隔で配信しているかは不明だが、IAEPが「会員に配信した予測情報の通りに起こった」とツイートしているマグニチュード5程度またはそれ以上の地震は6回だった。すべての予測が当たっているというわけではなさそうだ。
東京大学のロバート・ゲラー教授は11年4月に「今の研究レベルでは、地震の発生を確実に予測することは不可能」という論文を発表している。普段から地震に注意し備えておくことは重要だが、予言や予知に踊らされすぎないことも大切だ。