2012年11月の景気ウオッチャー調査は、経済活動を映す「街角景気」の現状判断指数が前月より1.0ポイント高い40.0となり、4か月ぶりに上昇した。内閣府が12月10日に発表した。円高基調が一服したことが背景にある。ただ、内閣府は基調判断を「引き続き弱い」と前月から据え置いた。
11月は「家計」「企業」「雇用」の全分野が改善したが、好不況の分かれ目である「50」を7か月連続で下回った。
2~3か月後を占う先行き判断指数も前月比0.2ポイント高い41.9となった。先行き判断指数は7か月ぶりの改善。
調査期間は11月25~30日で、11月中旬から下旬にかけて進んだ円安を反映して「自動車部品の輸出環境がやや良くなっている」(東北、一般機械器具製造業)「円安で若干の収益改善に期待感がある」(四国、電気機械器具製造業)と、好感する声が相次いだ。