衆院選は「福島」から始まった 4党首が県内で第一声 【いわき発】

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   師走に入ったとたん、霜が降り(=写真)、昼には雪が降った。霜はともかく、いわきにしては珍しい12月1日の雪の洗礼だった。それから3日後のきのう(4日)、衆院選が公示された。


   日本は昨年、大震災と原発事故に見舞われた。原発事故は福島県の浜通りで起きた。いわきはその事故を収束するための前線基地でもある。


   野田首相は党としての第一声をいわき駅前で発した。「福島の再生なくして日本の再生はない」。昨秋の首相就任時につかったフレーズを再び強調したという(夕刊いわき民報)。


   野田首相の来市は、3日・夕刊の折り込みチラシで知った。ほかの3党首もまた福島県内で第一声を上げることを4日の朝刊で知った。なるほど、「福島から始まる選挙」なのだ。


   きのうの朝、街に用事ができたので、第一声の様子を見るべく行き帰りにいわき駅前を車で通った。急に雨がぱらついたり、やんだりする天気のなか――帰りに首相がマイクを握っていた。さすがに歩道は人で埋まっていた。


   福島5区は浜通り南部のいわき市と双葉郡が選挙区域。双葉郡の有権者は各地で避難生活を送っている。6人の立候補者はいわきだけで遊説をすませるわけにはいくまい。いちだんと冷え込んだ師走に大変な選挙が始まった。

(タカじい)



タカじい
「出身は阿武隈高地、入身はいわき市」と思い定めているジャーナリスト。 ケツメイシの「ドライブ」と焼酎の「田苑」を愛し、江戸時代後期の俳諧研究と地ネギ(三春ネギ)のルーツ調べが趣味の団塊男です。週末には夏井川渓谷で家庭菜園と山菜・キノコ採りを楽しんでいます。
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