消防・警察が動けば、偽計業務妨害などの可能性
ユーザーの学校とされる大阪府の高校では、副校長がネットで挙げられた名前の男子生徒が在籍していることを取材に認めた。
ただ、この生徒がユーザーであるかについては、明言しなかった。当人から話を聞いて分かった部分があるとしたものの、2012年12月11日に保護者に確認する予定で、それまでは明かせないという。
ネット上で騒がれているが、電話での問い合わせはPTAから10日中に4、5件あっただけだとした。ただ、8日に学年で、10日には全校で生徒らに今回のことを話しており、必要があれば、男子生徒に何らかの指導をするとした。
副校長は、「阪神や東日本の大震災では、募金活動や被災地との交流などに学校全体で取り組んでおり、もしデマを飛ばすような生徒がいたとしたら、とても残念に思います」と話している。
「デマツイート」は、幸いなことに、消防や警察が出動する事態にまでは至らなかったようだ。
宮城・気仙沼の消防本部では、取材に対し、ツイートを見た人からの通報などはなく、デマがあったことを後から知ったと説明した。広報担当者は、「電話がつながり被災状況も確認できましたので、建物が倒壊するような状況ではないことは分かっていました。しかし、通報があれば確認しなければならないので、デマを流すことは非常に困りますね」と言う。
また、気仙沼署の副署長は、デマツイートについて、「110番も特に入っていませんでしたので、初耳ですね」としたうえで、「デマがあれば振り回されることになりますので、当然困ります」と取材に答えた。一般論として、デマで警察などが動くことになれば、発信者は偽計・威力業務妨害罪などに問われることになるとした。ただ、動かなかった場合については、どこまでが罪に問われるのか、慎重に判断しないといけないと言っている。