「シティライフ学部」や「キャリアデザイン学部」では何を学ぶ
大学の学部・学科の「キラキラネーム」は、まだある。
前出の甲南大学には、「フロンティアサイエンス学部」なる学部もある。「バイオテクノロジー」と「ナノテクノロジー」を融合した、サイエンス(科学)のフロンティア(最先端)である「ナノバイオ」を学ぶそうだ。
有名大学では法政大学の「キャリアデザイン学部」。デザインといっても「生き方」「学び方」「働き方」を学問する。
このほか、国士舘大学の「21世紀アジア学部」や和光大学の「現代人間科学部身体環境共生学科」、帝京平成大学の「現代ライフ学部」、宇都宮共和大学の「シティライフ学部」や「子ども生活学部」、玉川大学の「芸術学部パフォーミング・アーツ学科」に桜美林大学の「リベラルアーツ学群」。駒澤大学の「グローバル・メディア・スタディーズ学部」や「立命館アジア太平洋大学アジア太平洋学部」と、読んだだけで舌をかみそうな名称もある。
鈴峯女子短期大学の言語文化情報学科「日本語日本文化(^^)コース」は、なんと顔文字入り。どう発音すればいいのかもわからないが、大学のホームページでは「漢字」と「顔文字」入りのワケを、「たくさんの言葉を並べて説明するよりも、(^^)という文字が私たちのコースの新しさと楽しさを伝えてくれる、そう信じて思いを文字に託しました」と説明している。
文部科学省によると、大学や学部・学科の名称については具体的な規定はないが、大学設置基準を定めた省令で、「大学が適当であると判断するとともに、大学の研究上の目的にふさわしいものとする」と記している。
実際には学部・学科の新設時に設置審査があるので、「名称も審査対象になります」という。学部・学科の「キラキラネーム」について、文科省は「最近は複合的に学ぶような研究分野が増えています。そのあたりが影響しているのではないでしょうか」と話している。