00年衆院選は「寝てればいい」発言で情勢変わる
00年6月25日に投開票された衆院選でも、この教訓は生かされなかった。森喜朗首相(当時)は、00年5月に「日本は天皇を中心とした神の国」などと発言するなど、相次ぐ問題発言で支持率が低迷していた。それでも、選挙戦序盤の世論調査では、自民党は「単独過半数確保の勢い」と報じられた。当時も、
「勢い乗る自民 引き締め躍起 惨敗の'98参院選も情勢調査では好調」(00年6月21日、東京新聞)
と警鐘を鳴らす報道があったのだが、森氏は好調を伝えられて
「(投票先をまだ決めていない人は)『そのまま関心がない』と言って寝てしまってくれれば、それでいいが、そうはいかない」
と口を滑らせた。
選挙戦の序盤では、無党派層など投票先を決めていない有権者も多い。このため、投票日までに態度を変える人も多く出ることがある。森氏の発言は無党派層の反発を招き、実際に投票日を迎えてみると、深谷隆司氏や島村宜伸氏など現役閣僚や閣僚経験者が落選。惨敗に終わった。この結果を、朝日新聞は6月26日の紙面で、
「寝た子を起こした自民党 票めざめ民主弾む」
と皮肉っている。
自民党が大勝した05年の「郵政選挙」でも、世論調査の結果が票固めに影響したとの指摘が根強い。
このような経験を踏まえ、今回の世論調査の結果についても、自民側からは
「自民を油断させようとするマスコミの陰謀なのではないか」
という声もあがっている。