2012年12月7日17時18分頃、東北地方を中心に強い地震が発生した。NHKでは発生直後から、津波警報、注意報が発令されている地域への避難を強く呼びかけている。
自治体では防災無線などで避難の呼びかけを続け、また避難状況などを発信している。インターネット上では実際に避難している人の声も書き込まれている。
避難する車で渋滞の地域も「なるべく歩いて避難して」
NHKでは「津波!避難!」という大きなテロップとともに、「東日本大震災を思い出してください!」「高台に逃げてください!」という強い口調のアナウンスが繰り返された。津波は17時53分に宮城県金華山沖で20センチの第一波が観測され、その後18時2分に宮城県石巻市鮎川で1メートル、18時20分に宮城県気仙沼市唐桑御崎漁港で80センチの津波が観測された。
宮城県多賀城市では11か所の避難所に約1000人が避難した。宮城県塩釜市では約500人、青森県八戸市では約200人が自主避難しているという。また宮城県石巻市はNHKの取材に対し、防災無線で避難を呼びかけているため、多くの人が避難できているはずだと答えていた。岩手県陸前高田市はツイッターで逐一市内の避難状況を伝えている。
ツイッターやFacebookでは現地の人々と見られる生々しいツイートが投稿されている。「小竹浜、全員避難して無事」「気仙沼高校に避難中。生徒たちがとてもたくましく、頼もしく、なんか泣きそう」「大船渡市に居てるけどかなり地震で揺れた その後サイレンが鳴って津波警報が出て今高台に避難してます」など、比較的速やかに避難できている人が多いようだ。ただ避難する車で渋滞が多発している地域もあるようで、「車も大切ですが、命あっての物、走って逃げることのできる方は車を使わず避難願います」「歩ける人は歩いて、お年寄りは物資の車が通れる様にして下さい」などと呼びかけられている。