お笑いコンビ「オリエンタルラジオ」の藤森慎吾さん(29)について、写真誌「フライデー」が吉本興業の依頼を受けて女性スキャンダルをもみ消したなどと週刊文春が報じた。フライデー編集部や吉本は、この疑惑を全面否定している。
「チャラ男」としていつもは陽気な藤森慎吾さんが、2012年11月21日のイベントで3、4キロもやせたと告白して話題になった。それは、TBSの田中みな実アナ(26)とのツーショット写真をフライデーされ、騒がれたからと説明していた。
「醜聞を報じない代わりにバーター交わした」
ところが、週刊文春の12月6日発売号は、慎吾さんが、別の深刻な女性スキャンダルの発覚におびえていたからではないか、と指摘した。
その特集記事によると、慎吾さんは、タレントの佐々木希似という20代のモデル女性と6月に、大阪のクラブで知り合い、1週間後に6対6の合コンにまで発展した。そして、この女性の証言によると、酔った慎吾さんが女性を誘い、ホテルの部屋で避妊せずに性行為をした。女性はその気はなかったものの、抵抗するのも疲れたのでと応じたという。
みな実アナとの交際は5月に報じられており、事実なら、浮気していたことになる。
その後に妊娠が発覚し、女性側は10月初旬、慎吾さん側と2度交渉した。その結果、慎吾さん側は、中絶手術費と慰謝料で計350万円を女性に支払った。2度目の交渉では、女性は、証拠を残そうとフライデー編集部に取材を依頼し、編集部も張り込み撮影やICレコーダー録音を行った。しかし、文春の記事では、芸能関係者2人の証言として、慎吾さん直撃取材を知った吉本興業が、もみ消し工作に走り、フライデーも、みな実アナとのツーショットを撮らせるというバーターに応じて、女性スキャンダルを報じなかったとしている。フライデーがツーショットを報じたのは、11月2日だった。
もみ消しやバーターがメディア側から報じられるのは、極めて異例だ。もし事実なら、文春が言うようにメディアの信頼が揺らぐ事態だが、どこまで本当なのか。
フライデーは、醜聞の裏が取れなかったと説明
講談社のフライデー編集部では、取材に対し、吉本とバーターがあったとの文春報道について、「まったく事実無根です」と強く否定した。
「島田紳助さんの週刊現代記事を巡って、吉本さんと裁判で係争中ですから、バーターなどはあるわけがありませんよ。文春に対しては、抗議するか記事中で反論するかしたいと考えています」
モデル女性に取材したことは認めたうえで、掲載しなかった理由をこう説明する。
「藤森慎吾さんが本当に妊娠させたのかどうか、裏が取れなかったからです。まかり間違えば、恐喝など犯罪の片棒を担ぐことになりかねないと考えました。載せる載せないの判断をするのは、こちらの自由です」
TBS田中みな実アナとのツーショットについては、「吉本さんとは関係なく、独力で動いてキャッチしたものです」と言っている。
一方、よしもとクリエイティブ・エージェンシーでは、もみ消し工作について、「まったくありえないことです。週刊文春編集部には厳重に抗議します」と全否定した。一方、藤森慎吾さんの女性スキャンダルについては、「記事の内容は大部分が虚偽で構成されており、このような報道がなされていることは極めて遺憾であります」とした。しかし、女性と関係があったのかについては、明言しなかった。
ある関係者は、慎吾さんが女性と関係したのは事実だと明かす。
「女性が誘ってきたので、慎吾さんが1回だけホテルに連れ込んだと聞いています。女性の言う妊娠期間が、関係した時期と微妙にズレがありました。ただ、認識が違った可能性がありますので、女性に350万円を支払ったということでした」
フライデーがみな実アナとのツーショットをその後に報じたことについては、「慎吾さんが交際中のみな実アナのことを考え、必死にこの女性との関係を消そうとしていることにフライデーが気づき、みな実アナの自宅マンション前で3日間も張り込んでつかんだと聞いています」。
なお、週刊文春編集部では、もみ消しやバーターが本当にあったかなどについて、「記事に書いたことがすべてです」と取材にコメントしている。