「ノロウィルス」変異で感染拡大 特効薬なし、かかったらどうする

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予防には流水で30秒以上手洗い

   そもそもノロウィルスには、通常の風邪とは異なり抗生物質のような「特効薬」が存在しない。そのため、対策はもっぱら予防になる。アルコール消毒は効果がないため、11月29日放送の「モーニングバード!」(テレ朝系)では、手っ取り早くできるのは水やお湯の流水で手洗いを15秒以上、できれば30秒以上おこなうことと紹介した。石けんを使うとさらに効果的で、流水で洗う時間を長くとることが大事という。食品安全委員会では、ノロによる食中毒予防のポイントとして、火を通すことが必要な食品は、ノロウィルスを死滅させるため、85度で1分以上加熱するよう書いている。

   ノロウィルスは人から人への感染力が非常に強いため、周囲に感染者がいる場合、感染拡大を防ぐことも重要だ。厚生労働省のリーフレットによると、まず家庭用の塩素系漂白液を水で薄め、消毒に使う塩素液をつくる。(濃度はリーフレット参照)。患者の嘔吐物やおむつなどを処理するときは、伝染しないよう使い捨てのマスクやガウン、手袋で防護し、この塩素液でふき取る。患者の使用した食器などは食後すぐ厨房に戻す前に塩素液に漬ける。周囲のカーテンや衣類、ドアノブなども塩素液でふくか、85度以上のお湯で熱湯洗濯する。

   それでも自分がかかってしまったときには、どうすればいいのか。国立感染症情報センターは、症状持続期間は比較的短いため、もっとも重要なことは「水分補給をして、脱水症となることを防ぐこと」といい、とくに小さな子どもや高齢者にとっては「脱水は大敵です」と注意を呼びかけた。

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