手術時にがんはかなり進行していた? 亡くなった勘三郎さん「本当の病状」

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関係者「病状はあまりよろしくなさそうだとあるところから聞いていました」

   ある歌舞伎関係者は、中村勘三郎さんが亡くなったことについて、「驚きはありませんでした」と取材に明かす。

   それは、勘三郎さんの手術があったとき、事務所側の説明に「あれっ、おかしい」と矛盾を感じたことだ。12時間もかかっていたのに、手術は成功したとアナウンスしたことに違和感を持ったのだ。

「胸を開ける手術をしていたんだと思いました。週刊誌報道の1、2週間前から『病状はあまりよろしくなさそうだ』とあるところから聞いていましたが、手術のことを知って、もう舞台には戻れないかもしれない、と思いましたね。命に関わる問題だと分かったからですよ」

   勘三郎さんは、江戸時代の芝居小屋を復活させた「平成中村座」を立ち上げて海外まで活躍し、テレビなどへの出演も多かった。それだけに、ネット上では、その早すぎる死を惜しむ声が相次いでいる。2013年4月にオープンする新しい歌舞伎座のこけら落としなどに出演することを本人も楽しみにしていたが、その願いはかなえられなかった。

   演劇評論家の中村義裕さんは、勘三郎さんについて、こう評する。

「非常に情熱的な役者でしたね。緻密に計算して役を作るよりもむしろ、役の感情にのめり込んでいく、動物的な感覚で天才肌の持ち主でした。また、これからの新しい平成歌舞伎のありようを一生懸命に考え、若い役者たちのお兄さん的な存在になっていました。こうした点で亡くなったことはもったいなく、とても残念に感じています」
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