真相は今のところ「藪の中」
一例を挙げると、山口1区で立候補する飯田氏は当初、中国ブロックでの比例順位は最下位の3位で、広島1区の亀井静香氏より低かったという。前職を新人候補より優遇した順位付けだったが、飯田氏はこれを変えて全ブロックで小選挙区候補者を1位に並べて惜敗率による順位争いにしたため、名簿提出が大幅に遅れたという。
この余波をまともに食らったのは比例単独の立候補者たちだ。元薬害肝炎九州訴訟原告団代表の前職、福田衣里子氏は12月3日、近畿ブロック単独候補として名簿2位での立候補を発表し、嘉田代表と共に記者会見まで開きながら、突然の順位変更で当選圏外の14位に転落してしまった。
だが、混乱の元凶とされた飯田氏側にも言い分はある。テレビ朝日は5日朝の「やじうまテレビ」で、嘉田代表や飯田氏周辺者の話としてこう報じている。
「比例名簿は前職と新人が同じ順位と決まっていたのに、小沢氏周辺が直前に前職を上位にしたため、修正したとしています」
一方、小沢氏周辺の話としては
「前職を比例上位にすることは嘉田代表の了解を得ていたと主張しています」
なにやら真相は「藪の中」状態だが、いずれにしろ未来が比例単独候補の位置づけや、前職と新人の比例名簿での扱いについて意思統一が図られていなかったことは明らかだ。
嘉田代表は4日夜、選挙戦初日に勃発した党内混乱について「たった1週間で徹夜作業をしたため種類に不備があった。私の責任でお詫びしたい」「党運営は私の責任でやらせてもらいたい」と話した。