日本テレビ系の情報番組「ミヤネ屋」2012年12月3日放送回で、笹子トンネルの崩落事故について専門家の解説を受けるシーンがあった。
この中で司会の宮根誠司さん(49)が、専門家の話の途中で質問したり、事実確認のため口をはさんだりという場面がたびたび見られた。ツイッターなどでは、「最後まで話聞いて!」「黙っとけ!」などテレビ画面に突っ込みまくる視聴者の声が目立った。
専門家の話さえぎり質問・確認が30分中6回
番組では12月2日に発生した山梨県中央自動車道上り線笹子トンネルの崩落事故について、トンネル工学に詳しい大阪大学の谷本親伯名誉教授に話を聞いた。
谷本教授は大阪市のミヤネ屋収録スタジオではなく、東京・港区の日本テレビタワーから中継で出演した。なぜ天井板が落ちてしまったのか、事故が起こったら一般利用者はどうすればいいのか、今後の課題などを時折フリップを用いながら詳しく説明した。
谷本教授の出演時間は約30分だったが、その間、宮根さんが教授の話の途中で質問や確認のために口をはさんだ回数は6回だった。教授の話をさえぎり、スタジオの解説委員に話を振る、というのも1度あった。距離が離れているため教授の話が少しスタジオに遅れて聞こえていたということもあり、教授と宮根さんの発言のタイミングが度々かぶってしまっているような印象を受けた。
さらに教授がまだ説明しているのに、「先生の話を総合しますとね、」とまとめに入ろうとする場面もあった。最後は時間が足りなくなってしまったのか、宮根さんが簡単に「ありがとうございました」と言っただけで教授の出演シーンが終わってしまった。