「未来の党」風は吹かず 比例投票先は3~5%にとどまる

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   衆院選の告示を2012年12月4日に控え、「第3極」の大きな受け皿になるとの声もある「日本未来の党」(嘉田由紀子代表)の支持が伸び悩んでいる。新聞の世論調査では、比例区の投票先として「未来」を選んだのは3%~5%にとどまっており、ネット上のアンケートでも低調だ。

   さらに、「未来」を名乗るアンケートサイトが登場し、「未来」の主張とは反対の投票結果が出るなど、逆風が吹いている。

朝日調査「期待する」23%、「期待しない」が62%

「未来」を名乗る投票サイト。「『脱原発』に賛成ですか?」の問いに65%が「反対」と回答した
「未来」を名乗る投票サイト。「『脱原発』に賛成ですか?」の問いに65%が「反対」と回答した

   「未来」は11月28日に総務省に結党を届け出て、その直後に新聞・通信3社が世論調査を行っている。朝日新聞と共同通信が12月1日と2日、読売新聞が11月30日~12月2日に調査を行った。調査では、衆院選の比例投票について聞いており、3社ともトップだったのが自民党で、朝日が20%、共同が18.4%、読売が19%だった。いずれも11月末の前回調査と比べて数ポイント減少している。民主党はやや復調しており、9.3%~15%。日本維新の会は微減で9%~13%。朝日調査では民主党が維新を上回っているが、共同調査では逆の結果が出ている。

   「未来」は、朝日が3%、共同が3.5%、読売が5%と、前回調査から0.8~1ポイント増と、大きな伸びは見られなかった。朝日と読売調査では「未来に期待するか」という設問もあるが、朝日は「期待する」が23%で、「期待しない」が62%。読売は「期待する」が23%で「期待しない」が70%だった。

   新聞各社の世論調査は、ネット上の声とは差があることが多いが、今回は例外のようで、ヤフーの「『生活』と『未来』の合流に期待する?」という設問では、約10万票のうち「期待する」29%に対して「期待しない」は59%。世論調査と同様に逆風が吹いている。

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