いしだ壱成ブログが注意呼びかけ 大阪の震災がれき焼却「絶対やめてほしかった」

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   俳優のいしだ壱成さん(37)が、大阪での震災がれき試験焼却に対しブログで異論を唱え、波紋を呼んでいる。脱原発運動をしており、その一環のようだ。

   いしだ壱成さんは、父親の石田純一さん(58)と東尾理子さん(37)の間に、37歳差の異母弟となる息子が生まれて話題になった。出産後に病室に駆けつけており、父子らの関係は良好らしい。

新恋人発覚にも「僕の恋愛事情どうだっていい」

ブログ記事が波紋
ブログ記事が波紋

   そんな中で、壱成さん自身にもおめでたい話が出てきた。女性セブンの2012年11月29日発売号によると、親しいDJの友人を通じて知り合ったクラブハウス元従業員女性(26)と1年以上前から交際しているというのだ。12年春からは、石川県内で一緒に暮らしてもいるという。

   壱成さんもこの日、ブログを更新し、女性誌に恋愛の記事が出ることを認めた。ところが、壱成さんは、そんなことにもお構いなしの様子なのだ。

「個人的な気持ちをハッキリ言いますと、日本では僕の恋愛事情など本当にどうだっていい位の出来事が今現在進行形で起こっています」

それが、原発事故の問題だという。壱成さんは、事故はまだ収束していないとして、異母弟について、「彼が大人になる頃には、今よりも遥かに厳しく困難な時代が待ち受けているだろうと思うと、ほんとうに心苦しくなります」と漏らしている。

   ブログでは、大阪府と大阪市が29、30両日に行った震災がれきの試験焼却について、苦言を呈した。この焼却では、岩手県から受け入れた100トンを大阪市内の清掃工場で燃やした。これについて、壱成さんは、「西日本の放射能汚染を考えると絶対にやめてほしかった」と強く批判した。

   しかし、燃やすことは止められず、代わりに、壱成さんは、関西の人たちに被ばくに注意するよう呼びかけを始めた。

   がれきには放射性物質のほか、有毒なアスベストが含まれているとし、特に小さな子どもがいたり、妊娠していたりする人は、ここ数日間は、できるだけ外出を控えるべきだとした。

事務所「衆院選出馬はまったくありません」

   室内では、換気スイッチをオフにしたり、洗濯物を部屋干しにしたりした方がいいとアドバイスした。放射線量を測り、数値が高ければ、窓にガムテープなどで目張りした方がいいともする。0.2マイクロシーベルト以上なら相当高い線量だというのだ。

   外出するとしても、業務用マスクをするようにし、簡易マスクをするなら、水で濡らしたティッシュを内側に入れ2枚重ねにするといいという。このほか、ゴーグルや大きめのサングラスを勧めたりした。

   いしだ壱成さんは、原発問題に取り組む市民団体のサイトをいくつか紹介しており、それを参考にしたらしい。

   ブログには、壱成さんの主張に共感を寄せるファンらのコメント書き込みが100件ほども寄せられている。その一方、ネット上では、「なんか偏った思考になってるよな」「助け合いの精神とかなさそう」といった疑問の声も多い。

   大阪府の資源循環課では、焼却による大気中などの放射性セシウム濃度を測ったところ、今のところ基準内に収まっているとして、「ほとんど無害に近く、ゴーグル、マスクなどをする必要もないと考えています」と説明する。0.2マイクロシーベルト以上もなく、アスベストも基準をかなり下回っているという。

   壱成さんは、かねてから反原発運動をしていることをブログで明かし、「NO原発」などとする本も書いている。本には、新党「今はひとり」を立ち上げ、衆院選出馬を表明した俳優の山本太郎さん(38)との特別対談もあった。とすると、ブログなどは政界進出の布石ということなのか。

   所属事務所「神南」のマネージャーは、取材にこう説明した。

「衆院選出馬はまったくありません。特定の政党や候補の支援も考えてないです。山本さんとは俳優として付き合いがあるだけですよ。脱原発運動は、一市民としてやっており、大きく声を上げているわけではありません。石川県に滞在することがあるのは、放射能汚染から避難する目的もないわけではありませんが、仕事などのためです。自宅は東京にあるんですよ」
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