「ジャパニーズ・ウイスキー」本場の品評会で最高賞受賞
ウイスキーの「本場」である欧州向け輸出が増えた背景には、「山崎」や「白州」「竹鶴」といった、おなじみの銘柄が高い評価を得ているため。欧州で開かれたウイスキーの品評会で相次いで最高ランクの賞を獲得している。
2012年3月に英ロンドンで開かれた「ワールド・ウイスキー・アワード 2012」では、7つのカテゴリーのうち、日本の「山崎25年」(サントリー酒類)と「竹鶴ピュアモルト17年」(ニッカウヰスキー)が、世界最高峰の座を勝ち取った。
ブランドとしては、「山崎」は2年連続受賞(11年は「山崎1984」が受賞)、「竹鶴ピュアモルト」は4年連続受賞(過去3回は「竹鶴ピュアモルト21年」が受賞)している。
2012年はフランスやベルギー、スコットランド、オーストラリア、インド、南アフリカなど、世界各国・地域から300を超えるエントリーがあった。その強豪ひしめく中からの受賞で、日本のウイスキーの品質の高さをますます印象づけた。
さらにサントリー酒類は世界的な酒類コンペティションである「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ 2012」で、「山崎18年」と「白州25年」がウイスキー部門の最高賞を受賞したと、11月6日に発表。ウイスキー部門で同じメーカーの2品が最高賞を同時受賞するのは初めてという。
サントリーは、「日本のウイスキーのよさは、多彩な原酒をブレンドすることで、飲みやすい、日本らしい繊細さがあります。個性のあるスコッチウイスキーとは異なる、ジャパニーズ・ウイスキーの味わいが評価され、受け入れられているのだと思います」と話している。