反論が「発言修正」と受け取られる
もちろん、安倍氏側は反論している。11月20日には、
「『建設国債の日銀の買い切りオペによる日銀の買い取りを行うことも検討』と述べている。国債は赤字国債であろうが建設国債であろうが同じ公債であるが、建設国債の範囲内で、基本的には買いオペで(今も市場から日銀の買いオペは行っているが)と述べている。直接買い取りとは言っていない。言っていない事を言っているとした議論は、本来論評に値しない」
とフェイスブックに書き込んでいるし、11月21日午後の政権公約発表会見でも、同様の説明をした。
だが、安倍氏の説明を「発言を修正した」と、誤った受け止め方をする向きもある。11月22日昼にテレビ朝日で放送された「ワイド!スクランブル」では、司会者が自民党の菅義偉幹事長代行に対して、
「言っている内容が変わったのか」
と質問。菅氏は、
「安倍総裁は、『建設国債を直接買い取る』ということは一言も言っていない。ですから、今の(解説の)作り方も、全く違うと思いますよ?言っていないことを、あたかも言ったような形で議論するということは、論評に値しないと思う」
と色をなして反論した。