「意識が飛んでしまう瞬間があるようなんです」
また、12年11月12日には、乗客がバスの中に2時間半にわたって閉じ込められる事件が発生した。午後11時50分頃に車庫にバスを格納し営業を終了したが、バスの中で寝ていた女性に気付かなかった。通常ならバスの中を歩いて確認するが、このとき運転手はバックミラーで確認しただけだったという。
交通局は、バスを運行する際には利用客の安全、快適、信頼のため、全ての乗務員は意識を高め徹底して取り組んでいる、と説明する。それでも、
「何かのきっかけで、こうした意識が飛んでしまう瞬間があるようなんです」
と打ち明ける。独り言と乱暴な運転をした運転手も、出発から6分ほどで落ち着いて、通常の安全運転に戻っている、という。この運転手と、バスの中にいる乗客に気付かなかった運転手の処分をどうするか、現在検討しているそうだ。