「ふざけるな!」の独り言と急発進、急加速 こんなバス運転手ならだれでも恐怖のあまり途中で降りる

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   名古屋市営バスの男性運転手(38)が運転中に「ふざけるな!」「やめてやる!」などの独り言を繰り返し流し、そのうえ急加速など乱暴な運転をした。恐怖を感じた乗客は一人を残して下車してしまった。

   名古屋市営バスはここのところ、乗客と口論になった運転手が客を残してバスを乗り捨ててしまうなど、とんでもない事件が相次いでいる。

運転手の独り言は6分ほど続いた

   問題の「事件」は2012年11月8日に起きた。名古屋駅停留所から10人ほどの乗客を乗せたバスが午後4時50分に出発。すると車内のスピーカーから「ふざけるな」「やめてやる」などの運転手の独り言が流れ、それが6分ほど続いた。バスはその間、急発進、急な車線変更、急加速などを行ったため、恐怖を感じた乗客は1人を残して全員が3つ目の停留所までに下車した。下車した乗客はすぐに交通局に「怖かった」「どうなっているんだ!」などと電話で苦情を入れた。

   交通局によれば、バスの運行に関する苦情がほぼ同時に3人から4件入った。すぐに代替の運転手を用意し現場に向かわせたが追いつかず、バスは30分の運行を終えて終点に着いていた。

   なぜ物騒な独り言をいったり、乱暴な運転をしたりしたのか、運転手に事情聴取したところ、バスの利用客から出発直前に停留所の場所を質問され、それが原因で出発が1分ほど遅れてしまった。すると遅れを叱責するキツイ言葉が乗客からを投げかけられた。無性に腹が立って、感情が抑え切れなかった、と運転手は説明したという。

   名古屋市営バスではここのところ理解不能な事件が相次いでいる。2012年6月28日午後1時すぎに始発の地下鉄高畑駅前停留所を出発する際、出発が1分ほど遅れてしまった。通行人から道を聞かれた運転手(39)が対応した影響なのだが、乗っていた70歳ぐらいの男性客が「速く出発しろ!」などと運転手を大声で怒鳴った。運転手はカッとし、しばらくバスを蛇行運転した後に急停止させ、乗客8人を乗せたままバスから降り立ち去ってしまった。この運転手は12年7月25日に懲戒免職処分を言い渡された。

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