飛行機で泣き叫ぶ乳児へのクレームを雑誌コラムに書いて、ネット上で辛らつな批判を浴びた漫画家のさかもと未明さん(47)に応援団が現れた。
西武百貨店社長や参院議員を務めた実業家の水野誠一氏(66)が、彼女を擁護する意見をツイッターに投稿したのだ。これをきっかけに、沈静化しつつあったネット上の議論に再び火がついている。
水野氏「赤ん坊でも公共マナーに従わせる覚悟が必要」
「さかもと未明が、機中で赤ん坊を泣かせ続けた母親に文句を言った件、当然だと思うよ。ボクが見る限り母親が子供の扱い方を知らなすぎるケースが大半。赤ん坊といえども公共マナーに従わせる覚悟が親にないのでは」
水野氏がこんな意見をツイッターに寄せたのは2012年11月27日。これに対して主婦を中心に女性らから、
「赤ん坊を公共マナーに従わせるとは、どういう意味ですか?しつけができるのは幼児からです」「一歳の乳児に公共マナーですか?自分が何言ってるか分かってます」
といった多くの反論が相次いだ。
鎮まりかけた論争に油を注ぐ形となった水野氏は翌28日、前日に投稿したツイート内容の修正を図るとともに、育児方法について言及する。
「当然ながら赤ちゃんが泣き続けるのは赤ちゃんの責任ではなく、親の責任です。赤ちゃんも火がついたように泣き続けるのはとても辛いはず。それでも泣くには何か訴えたい理由があります」
そして、泣き続ける理由として①お腹がすいている②何か別の不快さ(痛みなど)か、不安がある③飛行機内の音や気圧の変化-の3つを挙げ、③が理由であるなら
「母親が一方の手で頭を優しく抑えながら耳をそっと覆うポーズでしばらくじっとしているだけで解消したケースを何度か経験したり目撃しています。それさえしないで、ただ抱いてあやしている母親も少なくありません。(中略)。それが万全とは言いませんが、これは教わることではなくて、母親なら自然に取るポーズでは」
と記した。さらに
「赤ちゃんを泣かし続けることは、飛行機のように閉ざされた公共空間では明らかにマナー違反ですが、(中略)親が周囲に気兼ねをしているサインがあれば、皆いくらでも我慢してくれると思います。しかしそういうケースほど、周囲に対する気配りがないのも事実です。これが問題の本質。(中略)父親では出来ない魔法を可能にするのが母親の愛ですから、せめて覚醒をして欲しいということです」
としめくくった。
ちなみに水野氏は「あなた1年間1人で赤ん坊育ててみてください。それから意見してください」というツイッター上の意見に、「今まで3人の子供(全員成人済み)を妻と協力して育てましたが、その経験では不十分ですか?」と返している。