牛丼「250円」はオトリ商品? 吉野家、すき家がまた安値キャンペーン

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吉野家はすでに「牛焼肉丼」の大ヒット

   吉野家も新メニューの開発に本腰を入れていて、9月13日には並盛り480円の「牛焼肉丼」を発売した。吉野家広報によれば、「牛焼肉丼」は発売から11月中旬までに早くも700万食を売るヒット商品に成長した。

「牛丼より100円高いが、お客様の満足度によって商品が売れることを確信した。普段の昼食代に500円使っている人も、たまにはもっと高い食事をすることもある。そうしたことにも対応できる商品開発をしていくことになる」

と自信を見せた。

   ではなぜ両社は牛丼を250円に設定したのか。両社共に「お客様への感謝と満足度の追求です」としか語らないが、ある飲食業界に詳しい担当者はこう話す。値下げすると客は集まるが、利益が出ないことに苦しんできた。そのため牛丼以外のメニュー開発を進め成功が見えてきた、としたうえで、

「これまでの最安値、250円という商品がないと、集客できないのではないかという呪縛が生まれているようだ。他の開発メニューの成功がそれを後押ししていて、牛丼はもはや集客のための囮商品としての役割を担っているのかもしれない」

と話している。

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