「ネット選挙の方程式」を実践
08年当時、オバマ氏はまだ自分ではツイッターをやっておらず、発信していたのはスタッフだった。しかし米国でもこの4年間にツイッターは急拡大した。08年時は選挙期間中の合計ツイート数が約180万だったのに対し、今回はオバマ氏とロムニー氏の候補者討論中だけで約1000万ツイートもあったという。
10年1月のハイチ地震のときから自ら発信するようになったオバマ氏は、「ツイッター世代」と重なる若者票の掘り起こしに成功した。18~29歳の若者の支持率は、オバマ氏60%に対してロムニー氏は37%だった。
ネットに詳しい選挙スタッフによる、早い段階からのSNS活用。候補者自らの積極的なツイッター発信。だれに向けてどのようなアプローチをするのが最も効果的か、その入念なリサーチと実践。これらに力を注ぎ、「ネット選挙で勝つための方程式」を忠実に実行してきたオバマ陣営が勝利するのは、いわば必然だったかもしれない。