今回の衆院選では一時は14政党が乱立する事態となり、戸惑う有権者へのアピール合戦にネットでの情報発信が必須となっている。なかでも分かりやすく、生に近い声を有権者にとどけられるということで、この2、3年で急拡大したツイッターやFacebookなどのSNSを利用するケースが増えている。
党首でも、自民党の安倍晋三総裁がFacebookを有効活用しているほか、社民党の福島瑞穂党首も精力的にツイートを続けるなど、自らSNSなどを利用し、何とか有権者の心をつかもうとする動きが目立っている。
FBもツイッターも好調の安倍氏、2万「いいね!」も
安倍氏のFacebookは、衆議院が解散した2012年11月16日以降、本人や秘書の手によって毎日更新されている。内容は日々の活動内容や政権批判などだ。友達数は4892人(11月27日時点)と、上限の5000人に迫っている。
安倍氏の投稿の多くには1万を超える「いいね!」が付いている。11月18日には、「みのもんたの朝ズバッ!」(TBS系)で痴漢のニュースを放送中に間違って安倍氏が談笑している映像が流れたことを「ネガティブキャンペーンか」と批判し、支持者から応援コメントが殺到、2万を超える「いいね!」が付いた。
ツイッターはFacebookの投稿のリンクを貼るだけに利用しているようだが、それでもフォロワーはじわじわと増えている。フォロワーの増減を調べるツール「Twitter Counter」で調べると、11月16日時点では2万7175人だったが、11月27日時点では3万5143人と、約8000人も増えている。Facebookの友達申請をせず、ツイッターからリンクを辿ってFacebookの投稿を見て、「いいね!」を押す、という利用者が多いようだ。
自民圧勝の選挙予想が出回る中、駆け込み的にフォロワー数が伸びている、といえそうだ。