NHK紅白歌合戦がK-POPからの出場ゼロになったことについて、韓国メディアから反発の声が出ている。今年も日本での活躍が目立ったのになぜなのか、というのだ。
NHKの放送総局長が「政治と文化は違う」と2012年10月24日の会見で明かしたとき、韓国メディアから前年の3組を上回る出場への期待の声すら出た。
韓国ネチズンからも、NHKに反発の声
ところが、フタを開けてみると、紅白への出場組はゼロとなった。NHKは、竹島を巡る騒ぎなど政治の影響はなく、様々な調査の数値が下がったためと説明したが、韓国の3大紙は、この説明に一斉に異を唱えた。
中央日報は、「本当に独島問題と関連しないだろうか」と疑問視し、K-POP歌手が紅白から排除されたと主張した。
その理由として、11年に出場したK-POP3組が12年はそれ以上に活躍したことを上げた。東方神起は、日本ツアーで55万人を動員し、13年には5大ドームツアーを控えていること。KARA、少女時代も、10万枚以上アルバムを売り上げて日本レコード協会からゴールドディスクを獲得したことから、「以前に比べて、日本での人気が急落したことがない」した。そのうえで、NHKの説明には説得力がないと言っている。
朝鮮日報は「韓国歌手ボイコット宣言なぜですか?」、東亜日報は「K-POP歌手の出演が排除された」として、同様な異論を展開している。韓国のネット上でも、NHKの決定に反発の声が出ているようだ。
異論が出ているのは、韓国ばかりではない。日本のK-POPファンらにとっても、今回の決定は残念だったらしい。
2ちゃんは「よくやった」「大勝利!」
「東方神起はK-POPブームじゃない。何年も何年も韓流ブームに乗らずデビューして小さい会場から努力して苦労してやっとここまできたんだ」
「KARAのような沈黙を守り韓国国民からまで親日派と批判されてるアーティストもいる。このような時こそ温かく迎えるべきです」
「少女時代が紅白に出ないのはさみしい。でもきっと他の番組で見られるよね!!」
こんな声もツイッターで上がっていた。
下着通販大手ピーチ・ジョン創業者の野口美佳さんは、もっと過激だ。「紅白に和田アキ子を出すのに、韓流を出さない事に不満であります」「NHKに心意気はないのかい?」「国営放送からしてガラパゴスジャパンを推奨するようなプログラム…。 わたしは、そんな日本は嫌だ!」などと不満を連続ツイートした。そして、「韓流の話持ち出すと、必ず排他的な人から責めツイされる。ありゃなんなのかねー」とこぼしていた。
とはいえ、日本のネット上では、韓流偏重に反発する人が依然多い。2ちゃんねるなどでは、今回のNHKの決定に対し、「よくやった」「大勝利!」など評価する声が相次いだ。NHK放送総局長の発言では、受信料を不払いするとの声まで出ただけに、一部夕刊紙からは、NHKは、クレームが殺到することを恐れてK-POPを取り止めたのではないかとの指摘があったほどだ。