【Net@総選挙】 第5回
維新が圧倒的に有利、自民追う、民主は出遅れ――選挙戦「ネット利用」を情勢調査

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自民は09年前からネット発信を活発化

   ただ、民主党や自民党なども手をこまねいているわけではない。

   特に自民は、与党の座を降りた09年に組織改変してネットメディア局を設立し、ネットによる情報発信に力を注いできた。自民党ネットサポーターズクラブの会員は現在1万4千人に上る。同局は衆院解散後、安倍総裁の街頭演説や政権公約発表などの動画をすぐさま配信し、ツイッターやホームページでは安倍総裁らのテレビ出演や遊説日程を日々紹介している。

   公示日前までには総裁だけでなく石破幹事長らの演説動画もアップする予定で「公示日以降も有権者からのネットを通じたアクセスに十分応えられる態勢を整えたい」と話す。また、知名度が高く、ネット発信力にも定評がある参院議員の山本一太氏らには、従来以上の活動を期待しているという。

   与党・民主党は、HPを見るだけでもネット活用については自民に後れを取っていることが歴然としている。それでも解散日以降はホームページに首相の遊説日程や街頭演説の記事を一日平均5本のペースで更新し、ツイッターも積極的に活用している。ただ、「ネット選挙が解禁されてない以上、ネットによる広報は今回、従属的な位置づけとせざるを得ない」とコメントした。

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