ネット規制の議論も出ているが…
この点について、ドワンゴの広報担当者は、いくつかのテレビ局が自粛していたことは認識していたとしたうえで、こう説明する。
「クラブに加盟していないので、情報共有がなく、当局の要請があったのかは分かりませんでした。捜査に差し障りがあれば、要請があると思っていましたので、それを待っていました。警察から連絡があれば、すぐ対応できる態勢は取っていました」
今後については、事前に情報共有ができるように、各記者クラブや警察と話し合いをしたいとしている。
一方、だれでも動画やツイッターなどを通じて、ネット上で情報を発信できる時代だ。長久保容疑者は立てこもり中にテレビニュースを見ていたというが、もしスマホなどでネットを見ていたら捜査員の動きに気づいた可能性がある。こうした点について、ITジャーナリストの佐々木俊尚さんもツイッターで、「個人でUstする人も出てくるだろう」と問題提起した。
ネット上の自粛については論議になっており、ツイッターなどでは、「現場付近半径1kmぐらいは立ち入り禁止にしないとダメかもな」「法律で規制するしかないだろう。個人を含めネットに流したら、逮捕する」といった意見があった。ただ、もし情報発信を規制するとすれば、表現の自由に触れるとの指摘も出ている。
ニコ生ユーザーの発信については、ドワンゴの広報担当者は、「当局から要請があれば、連絡して中止してもらうか、場合によっては、生放送自体を中断させる可能性もあります」とした。
愛知県警の広報課では、ネットへの対応について、すぐには取材に回答できないということだった。