「ヒトケタ政党」輩出の可能性
小沢一郎氏の「国民の生活が第一」は解散時の議席が45だが、33~10議席と大幅に減らす見通し。その他の政党は、一桁台前半の議席数で推移する模様だ。
なお、民主党については、やや復調するとの見方もある。政治評論家の森田実氏は、週刊朝日の11月30日号では75議席と予測していたが、12月7日号では93議席に大幅に上方修正している。森田氏は、背景を
「民主の支持基盤である連合が、選挙戦に向けて士気を高めています」
と説明している。
ちなみにこれら週刊誌類の予測は、複数の政治評論家や編集部の「読み」によるもので、選挙区ごとの厳密な有権者アンケート調査に基づくものではない。今回は公示直前まで政党の組み合わせでもめており、今後の各党の選挙運動次第でさらに事態が大きく動くこともありそうだ。
全国紙ではまだ議席予測まで踏み込んだところはない。いまのところ「支持政党」をめぐる世論調査が中心だ。朝日新聞が11月24日から25日にかけて行った電話世論調査によると、比例区の投票先として自民を挙げた人が23%いたのに対して、民主は13%。維新は9%だった。前回11月17~18日の調査では自民22%、民主15%、維新6%だったことを踏まえると、「自民微増、民主微減、維新堅調」といったところだ。