2012年の「RJCカーオブザイヤー」に日産ノートが決定した。日産ノートは従来の4気筒エンジンを3気筒にダウンサイジングし、上級グレードにはスーパーチャージャーを搭載し、低燃費と高い動力性能を両立した点が評価された。
最終選考で日産ノートは262票を獲得。次点のマツダCX-5の230票を抑えて最優秀賞に輝いた。日産のRJCカーオブザイヤーの受賞は、2011年の日産リーフに続いて2年連続となった。
ノートのほかマツダCX-5、スズキワゴンRなどが候補
国産車部門で最終選考に残った候補車は、日産ノート、マツダCX-5のほか、スズキワゴンR(217票)、ホンダN BOX/N BOXプラス(146票)、三菱ミラージュ(143票)、トヨタアクア(136票)だった。
主催者のRJCはNPO法人「日本自動車研究者ジャーナリスト会議」で、三本和彦氏、星島浩氏ら日本の自動車ジャーナリズムの草分けとなる先達のほか、学識経験者や自動車評論家、モータージャーナリストらが名を連ねる。RJC会員の自動車評論家、モータージャーナリストは、自動車メーカーの技術者出身や自動車雑誌編集者出身が多く、レーサーやラリースト出身者が少ないのが特徴だ。
国内のもうひとつのカーオブザイヤーである「日本カー・オブ・ザ・イヤー」の選考委員には現役レーサーやレーサー出身の自動車評論家、モータージャーナリストが多い。このため日本カー・オブ・ザ・イヤーがクルマの「走り」を重視するのに対して、RJCカーオブザイヤーは燃費や使いやすさ、画期的な居住空間やメカニズムを重視する傾向にある。