【Net@総選挙】 第2回
公選法に「確信犯」で挑む 「恐れるな」「罪に問われることはない」

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相手が「土俵にも上がらない」

   本山さんが福岡県警から公選法違反容疑で事情聴取を受けたのは、投票日から2か月後だった。そして11年10月11日、県警は公選法違反(文書図画の頒布)で本山さんを書類送検した。

   ところが、12年10月、検察側が出した結論は不起訴処分だった。

   本山さんは、裁判という土俵で「自分が選挙期間中に行ったインターネット利用について白黒をつけたい」と考えていた。だが、違法性を指摘しながらも「処分に値しない」との理由で、相手が土俵にすら上がらない。「この勝負はこちらの不戦勝だ」と思い直した。

   「福岡地検の判断は『不起訴』。これによりネット選挙は解禁された」――。10月6日、ブログで「勝利宣言」した。「これから公職選挙に立候補しようとするすべての人に申し上げます。何も恐れることはない、あなたが政治改革を志すのであれば、是非インターネットを通じて選挙期間中も主張を述べ、支持を訴えてほしい。あなたが罪に問われることは決してない」と記した。

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