「早期の性体験は出世を妨げる」と2012年11月20日付の「The Voice of RUSSIA」が伝え、ネットで波紋を呼んでいる。
テキサス大学の学者たちが16~29歳の兄弟あるいは姉妹1659組の人生を研究。その結果、初体験の年齢がその人の人生に影響を与えていることがわかったという。
日本の若者は「出世」する!?
テキサス大学の学者たちは被験者を、15歳までに初体験を経験した「早期」と15~19歳までの「適期」、19歳以降の「遅期」の3つに分けて研究。その結果、「遅期」のグループにあてはまる人たちは、別の2つのグループよりも高い教育を受け、年収も高いことがわかった。
学者たちはこの結果に、「人間は20歳頃までに他の人との関係で一定の経験を積むため、『遅期』グループの人たちは、10代の若者よりも精神面ならびに理解力が高まっている」と説明。「10代で初めてセックスを体験した人よりも20歳あるいはそれよりも遅かった人のほうが人生で成功している」との結論を導き出した。
また、年齢的に円熟してから始まった性生活は、質的にも高く、安定したものであることが多いとも分析した。
研究では初体験の年齢を3つに分けているが、そもそも「15~19歳」が適期なのか、との見方がある。「15歳までが早期」というのはわかるが、「15~19歳」はその多くが高校生として過ごすからだろう。
ネットでは「えーー 19歳で遅いの?ひゃあああ」という驚きや、「おれは社長級!(38歳経験なし)」といった声がある。
一方で日本では一時期、性の低年齢化がいわれたが、最近は男性の「草食化」もあってか、低年齢化に歯止めがかかっている。
日本家族計画協会が2年ごとに行っている「男女の生活と意識に関する調査」(第5回・2010年、16~49歳の男女1540人が回答)によると、「あなたが、最初に異性とセックスしたのは何歳のときですか」(男女1301人が回答)との問いに対して、初体験の平均年齢は男性18.9歳、女性は19.1歳だった。
無回答を除いた性交経験率を過去の調査と比較すると、15歳時点の経験率は現在16~19歳の女性は1.6%、男性は6.6%と前回調査(08年)に比べて女性で2.6ポイント、男性で3.4ポイント減っていた。
初体験の年齢は男女とも年々遅くなる傾向にあるようで、テキサス大学の研究に照らせば、日本人は「出世」する可能性が高まっているともいえる。