これまでは「1勝1敗」
実は山田氏と伸晃氏は、国政選挙で少なくとも2回「直接対決」したことがある。
山田氏は1993年に日本新党から衆院選に出馬して初当選した際の選挙区は、中選挙区制の旧東京4区(渋谷区、中野区、杉並区)だった。山田氏はトップ当選を果たしたのに対して、伸晃氏は定数5に対して5位で「滑り込み当選」。だが、96年の選挙では山田氏は新進党から現在の東京8区を舞台に伸晃氏と対決し、敗れている。つまり、これまでは「1勝1敗」だ。そのため、09年の逆風の中で伸晃氏が次点に大差をつけて当選し、自民党の総裁選に出馬したことを考えると、山田氏の知名度をもってしても8区での勝利はおぼつかない、との見方だ。
なお、現時点で山田氏以外に19区への立候補を表明しているのは、民主党の末松義規氏(55)、自民党の松本洋平氏(39)、「国民の生活が第一」の渡辺浩一郎氏(68)、共産党の井手重美津子氏(48)。井手重氏以外の3人は国会議員経験者で、混戦は必至だ。