「みのもんたの朝ズバッ!」(TBS系)で痴漢のニュースを放映している最中に自民党の安倍晋三総裁(58)の映像を流した件で、「朝ズバッ!」公式サイトにお詫びが掲載された。
安倍氏のFacebookページでは秘書が「インターネット時代の勝利!」と書き込んだが、支持者のTBSへの怒りはおさまらないようだ。
衆院解散等の記事を紹介するためのビデオだった
この問題は12年11月16日放送の「朝ズバッ!」で、NHKの森本健成アナウンサー(47)の痴漢事件について報じている最中、なぜか安倍氏が談笑している映像が数秒間流れたというものだ。この後アナウンサーが「先ほど関係のない映像が流れてしまったということで、失礼しました」と謝罪したが、司会のみのもんたさんがすぐ次の話題に移り、実にあっさりと流されてしまっていた。
安倍氏はこれに怒り、Facebookで「ネガティブキャンペーンがいよいよ始まったのでしょうか?」「これから1ヶ月こうしたマスコミ報道との戦いです」などと書き込んでいた。
「朝ズバッ!」は11月20日、公式サイトのトップページに「お詫び」と題した文を掲載した。
「11月16日(金)の放送で、NHKのアナウンサーが痴漢の疑いで逮捕された新聞記事を紹介した際、誤って安倍晋三・自民党総裁の映像を約2秒間放送しました。衆院解散等の記事を紹介するために用意していた安倍総裁のビデオを誤って再生したものです。安倍総裁はじめ関係者の皆様にご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。
なお、この放送について、当方の手違いから一部メディア、並びに視聴者からのご質問に対して、当方がすでに謝罪しご了解をいただいたという説明を致しておりましたが、現在、経緯の説明とお詫びをさせていただくべく、安倍総裁側と話をさせていただいているところです」
「皆様の呼応が謝罪につながったと確信しております」
安倍氏のFacebookでは11月21日、秘書がお詫びを受けて投稿をしている。
「まさに、インターネット時代の勝利、皆様の一人一人の呼応が今回の『謝罪』という結果を生み出したのだと確信しております。是非『朝ズバ』ホームページご一読ください」
陣営はひとまず胸をなでおろしているようだが、支持者は「当方の手違いから一部メディア、並びに視聴者からのご質問に対して、当方がすでに謝罪しご了解をいただいたという説明を致しておりました」という文に強い不信感を抱いたようだ。「嘘に嘘の上塗りとは。本当にもう見る価値もない」「お詫びをねつ造ってすごいですねー。解散後から選挙までにこういう確信的な行為をすると、10日間ぐらいの放送免許停止で良いと思います」など、秘書の投稿に怒りのコメントを書き込んでいる。