照明の劣化などの可能性
この点について、カルビーの広報部では、装置の照明器具が角度的にも見えづらいところに設置されていたからだと説明した。ガラスにかなりの厚みがあり、これまで破損したことがなかったため、点検リストにも入れていなかったという。つまりガラスが破損することは、「想定外」だったわけだ。
ガラスが割れた原因については、調査中だとしている。装置周辺には常に複数の従業員がついているため、事件性はなく事故だと考えているとし、「おそらく照明自体の劣化や温度の影響があるかもしれない」と言う。
とすれば、管理に問題はなかったのか、今後問われることになりそうだ。
カルビーは、2011年3月に東証1部上場を果たし、12年に入ってからも、業績は好調だった。東京・お台場などに開設した揚げたてチップスの店は常時行列ができるほどヒットし、新商品の野菜チップス「ベジップス」は売れ過ぎて品不足になり販売休止するまでになった。不況の中でも13年3月期の業績予想が過去最高益となる見込みだったが、主力商品の1つで思わぬほころびが露呈してしまった形だ。