「また兄弟で新党か」「まさか参院選に」 鳩山元首相「政界引退宣言」信じない人

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弟邦夫氏は「全然聞いていない」

   鳩山氏は2009年11月に、自らの資金管理団体を巡る偽装献金問題が発覚。実母から約11億円もの巨額の資金を提供されていたことが分かり、謝罪に追い込まれた。最終的に検察審査会で「不起訴相当」とされたものの、鳩山氏への信頼は大きく揺らいだ。

   さらに、「最低でも県外」と公言していた沖縄の米軍普天間飛行場の移設問題では、対応が迷走に迷走を重ねた。移設先に「腹案がある」と言い、米国のオバマ大統領にも「トラストミー」と普天間問題解決を約束しながら、これを裏切った形となり、最後は退陣に追い込まれた。加えて、首相辞任後の議員引退を示唆しながら発言撤回――。正式に引退宣言をしても「信用できない」と受け止められるのは、過去3年間で重ねてきたこれらの「ウソ」が原因だろうか。

   実弟の鳩山邦夫元総務相は読売新聞の取材に、「全然聞いていない。選挙戦の見通しは厳しく、状況を見極めたということではないか」と話している。

   鳩山氏は21日午後に野田首相と党本部で会談。その後、野田首相は報道陣に対して、鳩山氏から「今回の衆院選には立候補をしないと決断した。そして政界を引退し、第三の人生を歩みたい」と告げられたと述べた。「引退後」がどうなるか、ネット掲示板では「テレビに出まくる予感」「頼むからもう隠居して」と突き放した意見が多い。「前回は後援会の声にこたえて引退を撤回したからあながち…」「まさか参院選に出るつもりでは」と、どうしても引退宣言を信用できない人も見られる。

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