大日本印刷(DNP)と東京大学の研究チームは共同で、本を破壊せずに高速で画像データ化できるブックスキャナーの試作機を開発した。2012年11月19日、発表した。
従来のブックスキャナーは、冊子を裁断してシート状にして、紙面を平坦な状態にする必要があったため、読み取り速度が十分ではなかったが、今回の実用試作機は、本をパラパラめくるだけで全ページを画像として保存できる高速画像処理技術をベースにしており、書籍を冊子のまま1分間に250ページの速さで画像データ化できる。
今後、DNPでは開発したブックスキャナーを自社工場に導入し、図書館蔵書等の書籍電子化サービス向けに、2013年度中の実用開始を検討する。また、業務用として外販についても検討していく。