飛行機内で泣く乳児にクレーム さかもと未明コラムが議論に

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   漫画家のさかもと未明さん(47)が、飛行機内で泣き続ける乳児にキレてクレームを入れたことを雑誌コラムに書き、論議になっている。

   コラムはすでに発売された提言誌「ボイス」(PHP研究所)12月号に載っているが、2012年11月19日にネット上でも配信されたことから、反響を呼んだ。

日航は乗客マナーを発信すべきだと主張

   「再生JALの心意気」と題したコラムによると、さかもと未明さんは、夏に愛媛県へ夫と一緒に行き、帰りの東京・羽田空港行き日本航空機内で、1歳ぐらいの乳児が離陸から着陸前まで長時間、泣き叫び通しだったと腹を立てた。

   客室乗務員が母親と一緒にあやしても泣き止まず、さかもとさんは耐えられなくなった。飛行機は着陸態勢に入っていたが、もう降りたいと、さかもとさんはシートベルトを外し、出口に向かって通路を走り始めた。

   その途中で、乳児の母親に対して、もう少し大きくなるまで飛行機に乗せるべきではないと諭したともいう。

   飛行機が着陸後も、さかもとさんは、羽田の日航スタッフにクレームを言い続けた。解決策として、機内に音の漏れない個室を作ったり、乳児を寝かせる薬を親にもたせたり、2歳以下は乗せないようにしたりできないかと問いただした。これに対し、日航側は、すべての客が快適に過ごせるよう、精一杯努力したいとだけ伝えた。

   その後、さかもとさんは、コラムを書くため、ボイス編集部を通じて日航に取材を申し込み、日航側も了承して整備中の機体などに案内した。そこで、日航側は、ファーストクラスでさえ避難に備えて密閉できないこと、乳児を連れた母親らにはマナー冊子を渡して協力を呼びかけていることを説明した。日航の社内規定では、生後8日目の乳児から乗れることになっており、公共交通機関であり搭乗制限はできないことも伝えた。

   さかもとさんは、この説明でやっと心が安まったとしながらも、日航が乗客マナーについてもっと発信すべきだと主張している。

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