現代のジャン・バルジャン? コンビニ「パン強盗」、44歳男に同情の声

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「ナマポに頼らずアルバイト」評価も

   厚生労働省の人口動態統計では2011年の日本の餓死者は2053人で1997年と比べて1・6倍、1997年から2011年までの15年間のトータルの餓死者は2万5500人以上――というデータもネットの掲示板に示され、

「何日食べてなかったんだ。人間追い詰められたら盗みもやるだろう」「飢え死にするよりは盗みを選ぶだろ」

   と同情する声も少なくなかった。

   また、大阪市内の生活保護受給者は市として全国最多の15万人超に達し、受給率は5・63%(全国平均1・57%)にもかかわらず、逮捕された同市在住の男が生活保護を受けていないことを評価し、

「ナマポに頼らずアルバイトなんて大阪では珍しい話だな」

   という意見に対して、

「生活保護申請を役所に渋られた末の犯行では」

   との見方もあった。

   一方、今回の事件を知って、一切れのパンを盗んだ罪で何年も投獄された後、聖職者と出会って新たな人生に踏み出すジャン・バルジャンの生涯を描いたヴィクトル・ユーゴーの小説「レ・ミゼラブル」を思い起こしたユーザーも。

「(逮捕された男は)のちのジャン・バルジャンである」
「平成のジャン・バルジャン」

   といった書き込みも見られた。

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